介護職として働く上で知っておきたい基礎知識として挙げられているものはいくつあり、介護職が行う業務の種類については最低限知っておく必要があります。一般的によく知られているのは高齢者の体に直接触れる身体介護で、食事介助や排せつ介助、入浴介助などがあります。そんな、身体介護と同じく介護職が日常的に行っている業務の一つとして、生活援助と呼ばれるものがあるのです。生活援助とは名前の通り、高齢者の日常生活を援助するためのサービスを言います。例えば、家や部屋の掃除、洗濯や炊事、買い物などが挙げられます。
また、日常生活を営むために必要な一連の行為もサービスの中に含まれており、家事代行サービスのような内容となっている点が特徴です。一般的には施設に入所している高齢者ではなく、自宅で生活をしている高齢者が対象のサービスであることから、訪問介護で実施されている仕事として認識されています。つまり、訪問介護には身体介護と生活援助の二つの業務があり、介護職は1回の訪問でいずれかのサービスを提供する形になっています。ただ、訪問している家であれば必ず生活援助を行うというわけではなく、高齢者が単独でできないことを支援したり同居家族が何らかの理由で家事ができない場合の代行サービスとして、必要に応じた内容を実施するのです。ちなみに、介護職が行う生活援助は1回の訪問で60分以内と制限があり、掃除や洗濯でもやっていい内容が限定されているところが特徴です。